自傷跡を見た時に過剰に反応しない人が好きだ、触れないでいいものにわざわざ触れないその絶妙な距離感、必要以上に興味関心を持たない姿勢、あるいは思いやり。ただ目に見える切り傷として残っているものだけに言及することは優しさでもなんでもない、ただ…

救済のようなもの

勝手に傷ついて勝手に舞い上がって一人で泣いて一人で笑って、ろくでもないことばかりだ、余計なことを無意識に汲み取りすぎて破裂するのに肝心なことはなにも汲み取れない、私だって誰かにとっては無神経な人なんだから、周囲から無神経な人だとレッテルを…

空白

久しぶり過ぎてどんな文体でどんなことを書いていたかほとんど忘れてしまったので読み返してみたらまぁ大体今と特に変わんなかった。変わったことと言えば、孤独を愛したいと思えるようになったこと、全ては寂しさのせいではなく幼さのせいだったこと、生き…

いつでもあたしを君に道連れて

あなたが好きだと言ったアーティストの音楽聴いてたら涙出てきて私が好きだと言ったあなたはもう死んでしまって、「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と何度も繰り返すあなたの声がまだ脳裏に染み付いてる、ごめんなさい本当に好きだったの、って私もそうだよ、信じ…

せめて綺麗な遺骨になってね

自傷行為をして得る安心を奪うことや、「死にたい」と呟く人の口を塞ぐことは、彼らの命を否定することだと思う。健全な精神を持ち合わせる人の大半は自殺志願者の死にたいという感情を否定する、人が死んだら悲しい気持ちは痛いほど分かるけど、無意識に、…

神経過敏な愛

秋はいろんなものが心地良くて綺麗、夕方の空は綺麗だし空気は冷んやりしてて気持ちいいし葉っぱは綺麗だし。定時し難い曖昧さとか、手持ち無沙汰でなにをして良いか分からなくなるような虚脱感とか、十二月の喧騒まで鳴りを潜めるような静寂とか、全てが愛…